雑誌の眼鏡

栗林のブログ

 

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豊里友行句集『ういるす籠り』

豊里氏が句集『ういるす籠り』を出された(沖縄書房、2021年10月31日発行)。アンソロジー『新撰21』を別にして、第四句集に当るであろか。氏は写真家でもあり、沖縄の日常を多くの写真集にまとめている。 今から10年前、筆者は「俳句界」に新鋭俳人を取材する連載を書いていたが、...

武馬久仁裕著『俳句の深読み』

武馬さんの俳句関係の著作は十数冊に及ぶ。この『俳句の深読み』は、俳句に関する20数篇のエッセイから成っている(黎明書房、2021年10月10日発行)。俳句における言葉遣いについての論が多い。「漢字、ひらかな、カタカナ」、「上にある言葉は大きい」、「重ね言葉」などに係わる小論...

奥坂まや句集『うつろふ』

奥坂さんの第四句集である(ふらんす堂、2021年7月16日発行)。氏は昭和61年に「鷹」(藤田湘子主宰)に入会。鷹新人賞、鷹俳句賞、俳人協会新人賞などを受賞しておられる実力俳人である。表紙の「うつろふ」の印字は、大きな平仮名で、斜めに、上部の灰色がかった色調から、下右に行く...

谷口智行著『窮鳥のこゑ』

谷口智行さんが『窮鳥の声」を発行された(2021年8月30日、書肆アルス発行)。 谷口さんは和歌山県新宮市のお生れで、開業医であられる。俳句は茨木和生主宰の「運河」所属で、現在、編集長兼副主宰。句集、エッセイ、評論など著作は極めて多い。...

俳句スクエア 二〇二一年同人年鑑

俳句集団が「年鑑」を出すのは珍しい。「俳句スクエア」(代表は五島高資、副代表は石母田星人、編集長は朝吹英和の各氏)の二〇二一年版が発行された。メンバー二十八名の作品各十一句が発表されているので読ませて戴いた。一年の作からの選ばれた、それぞれ思いの籠った各十一句だったであろう...

伊丹三樹彦三回忌追善『伊丹三樹彦の百句』

九十九歳で亡くなられた伊丹三樹彦さん。温顔を思い出すたびに、尼崎の塚口を訪ねたときのことを思いだす。玄関には三樹彦さんそっくりの人形が飾られたいた。訪問の最初数回は公子夫人にもお目にかかった。 該著は伊丹啓子さんと「靑群」同人が手分けして執筆された(2021年9月21日発行...

浦戸和こ句集『起き臥し』

浦戸さんは「月の匣」(水内慶太主宰)の創刊同人。その第一句集(朔出版。2021年9月1日発行)。 まえがきには水内主宰が浦戸さんの人となりを丁寧に紹介している。あとがきの冒頭に「存分に仕事をやり終えてからの遅い入門」とあり、小生と全く同じだと、気を引かれた。小生も猛烈な企業...

広渡敬雄著『俳句で巡る日本の樹木50選』

広渡さんが「俳壇」に連載しておられた「俳句と樹木」に係わる記事が書籍化されたもの。樹木やそれを含む風景がカラーでふんだんに挿入されており、写真集のように美しい。簡潔な説明と例句が添えられている。2021年8月30日、本阿弥書店発行。...

堀田季何句集『人類の午後』

堀田さんが句集『人類の午後』を上梓された(邑書林、2021年8月6日発行)。氏は「吟遊」「澤」各同人を経て、現在「楽園」主宰。芝不器男俳句新人賞齋藤愼爾奨励賞、澤新人賞を受け、現代俳句協会幹事。歌人でもあられる。 作品は正字表記されている。小生は正字に疎いので、引用には、一...

藤野 武 句集『光(かげ)ひとり』

藤野さんは「海程」終刊後は「海原」(安西篤代表)の同人、そして「遊牧」(塩野谷仁代表)にも所属しておられる。1992年に角川俳句賞を受けるなど、実力俳人である。この句集は、第三句集(令和三年九月十日、飯塚書店発行)で、2015年以降の323句から成る。...

大高霧海句集『鶴の折紙』

大高霧海句集『鶴の折紙』 大高さんは「風の道」の主宰。この句集は第七句集(令和2021年8月20日、本阿弥書店発行)である。題名は〈132 大統領の鶴の折紙淑気満つ〉に因んでいる。この句については、あとがきに詳しく書かれている。オバマさんが広島を訪問し「十万人を超す日本人の...

大木雪香句集『光の靴』

大木さんは「海光」(林誠司代表)の編集長。日本詩歌句随筆評論協会賞を貰っておられる。その第一句集(2021年8月28日、俳句アトラス発行)である。序文は縁あって渡辺誠一郎(「小熊座」前編集長)が、大木さんの言葉に対する感覚の宜しさをこと上げて書いておられる。句集の題名は〈0...

杉原青二句集『ヒヤシンス』

杉原さんは兵庫県庁勤めの傍ら句会「亞流里(あるさと)」で俳句を始められたのが平成二十二年。句集『ヒヤシンス』は第一句集で、句集名は、初期の作〈理科室の光歪めるヒヤシンス〉からとられた(令和三年九月九日、俳句アトラス発行)。なかなかに写生的な句である。ところが、句集中の多くの...

水上孤城句集『白韻抄』

水上(みずかみ)さんは加藤楸邨、飯田龍太に師事、矢島渚男に兄事。「雲母」「寒雷」「炎環」を経て「梟」同人、「長野雲母」代表であられ、2002年に俳壇賞を受賞されておられる。その第三句集で2010年よりの十年間の作品を収容している。第一句集は『交響』であったが、これに福田甲子...

季刊俳誌「鳥」創刊

俳誌「星雲」(故鳥井保和主宰)の後継誌として、「鳥」が創刊される。今回はそのカウントダウン0号として、美しい翡翠を表紙に飾った「鳥」0号が出された。代表は小川望光子氏。主宰制は取らず、鳥井の「有季定型」「自然随順」「景情一如」を継承するとのことである。...

若井新一句集『風雪』

若井さんの第五句集『風雪』(2021年5月25日、角川文化振興財団発行)を読む機会を得た。氏は「狩」(鷹羽狩行主宰)に参加、終刊後「香雨」(片山由美子主宰)に同人参加。角川俳句賞、宗左近俳句大賞、俳人協会賞などを受けておられる重鎮である。 自選と思われる12句は次の通り。...

塩見恵介句集『隣の駅が見える駅』

塩見さんの第三句集(2021年5月15日、朔出版発行)である。氏は先ごろ解散した「船団の会」(坪内稔典代表)のメンバーで、甲南高校を俳句甲子園で優勝に導いた先生でもある。 遅ればせながら、縁あって、該句集を読ませて戴いた。 自選句は次の12句。...

大崎紀夫句集『麦藁帽』

大崎さんは「俳句朝日」の創刊編集長をつとめ、現在は「WEP俳句通信」編集長。2001年からは結社誌「やぶれ傘」創刊主宰。同人誌「棒」同人。この句集は第十一句集であろうか。その他、釣の本、旅の本、詩集、写真集など著作は極めて多い。東大仏文科卒。 自選句は次の12句。...

大関靖博句集『大蔵』

表紙絵は「見立て江口の君図」 大関さんの句集『大蔵(だいぞう)』を読ませて戴いた(ふらんす堂、2021年7月5日発行)。句集名『大蔵』は〈010 支那海を大蔵経は黄沙追ふ〉に因んでいると思われる。氏は、水原秋櫻子・能村登四郎・福永耕二に師事し、現在『轍』の主宰。句集・評論集...

大河原真青句集『無音の火』

大河原さんは「桔槹」(森川光郎代表)で研鑽を積み、平成28年に「小熊座」に入会した。福島県の文学賞正賞を受賞している。帯には森川代表が〈野鯉走る青水無月の底を搏ち〉を挙げ、「無類にして無頼」と称賛している。令和3年7月21日、現代俳句協会発行。...

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