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雑誌の眼鏡

栗林のブログ

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俳誌「りんどう」650号記念号

「りんどう」(藤岡筑邨主宰、松本市)の650号(2021年11月号)を記念する号が出版された。600頁におよぶ大作である。小生は、藤岡主宰が98歳になられることを存じ上げていなかったので、いたく感動を覚えた。そしてその熱意に敬服している。...

土屋秀夫句集『鳥の緯度』

土屋さんは「山河」(山本敏倖代表・松井国央名誉代表)の同人。平成29年度の山河賞を受けておられる。俳句は小沢昭一(俳号=変哲)の「水酔会」、早稲田の「西北の森」などで研鑽を積んでこられた。『鳥の緯度』は氏の第一句集(2021年11月12日、山河叢書・青磁社発行)である。...

植田いく子句集『水でいる』

植田さんは「山河」(山本敏倖代表、松井国央名誉代表)の同人。2011年に「山河賞」を受けている。序文は松井さん。氏は、 薄氷の一歩手前の水でいる 葱刻むような音する別れかな 芹の水未生の我に会いに行く などを挙げ、植田さんにもとより備わっている「物や事柄に対する知性に裏付け...

池田義弘句集『鳥雲に』

池田さんは昭和31年から俳句に親しんでおられる。「寒雷」には昭和47年に入り、終刊まで留まっておられた。現在は「街」の創刊同人、「暖響」の同人でもある。福島県の文学賞や福島県出版文化賞を貰っている。その池田さんの第三句集である(令和3年11月1日、文學の森発行)。...

永田満徳句集『肥後の城』

永田さんは人吉市生まれ。「未来図」の鍵和田秞子主宰に師事、新人賞などを受けられ、俳人協会幹事、熊本県の俳句関係協会などでご活躍である。現在、藤田直子主宰の「秋麗」同人。文學の森、2021年9月27日発行、第二句集に当る。...

森田廣句画集『出雲、うちなるトポス』Ⅲ

同名の句画集の三冊目である(2021年10月10日、増田まさみさんの霧工房発行)。森田さんは島根県安来の人で、俳歴70年の方。島根県現代俳句協会会長や現代俳句協会理事などを歴任、『鬣TATEGAMI俳句賞』などを受けておられる。...

豊里友行句集『ういるす籠り』

豊里氏が句集『ういるす籠り』を出された(沖縄書房、2021年10月31日発行)。アンソロジー『新撰21』を別にして、第四句集に当るであろか。氏は写真家でもあり、沖縄の日常を多くの写真集にまとめている。 今から10年前、筆者は「俳句界」に新鋭俳人を取材する連載を書いていたが、...

武馬久仁裕著『俳句の深読み』

武馬さんの俳句関係の著作は十数冊に及ぶ。この『俳句の深読み』は、俳句に関する20数篇のエッセイから成っている(黎明書房、2021年10月10日発行)。俳句における言葉遣いについての論が多い。「漢字、ひらかな、カタカナ」、「上にある言葉は大きい」、「重ね言葉」などに係わる小論...

奥坂まや句集『うつろふ』

奥坂さんの第四句集である(ふらんす堂、2021年7月16日発行)。氏は昭和61年に「鷹」(藤田湘子主宰)に入会。鷹新人賞、鷹俳句賞、俳人協会新人賞などを受賞しておられる実力俳人である。表紙の「うつろふ」の印字は、大きな平仮名で、斜めに、上部の灰色がかった色調から、下右に行く...

谷口智行著『窮鳥のこゑ』

谷口智行さんが『窮鳥の声」を発行された(2021年8月30日、書肆アルス発行)。 谷口さんは和歌山県新宮市のお生れで、開業医であられる。俳句は茨木和生主宰の「運河」所属で、現在、編集長兼副主宰。句集、エッセイ、評論など著作は極めて多い。...

俳句スクエア 二〇二一年同人年鑑

俳句集団が「年鑑」を出すのは珍しい。「俳句スクエア」(代表は五島高資、副代表は石母田星人、編集長は朝吹英和の各氏)の二〇二一年版が発行された。メンバー二十八名の作品各十一句が発表されているので読ませて戴いた。一年の作からの選ばれた、それぞれ思いの籠った各十一句だったであろう...

伊丹三樹彦三回忌追善『伊丹三樹彦の百句』

九十九歳で亡くなられた伊丹三樹彦さん。温顔を思い出すたびに、尼崎の塚口を訪ねたときのことを思いだす。玄関には三樹彦さんそっくりの人形が飾られたいた。訪問の最初数回は公子夫人にもお目にかかった。 該著は伊丹啓子さんと「靑群」同人が手分けして執筆された(2021年9月21日発行...

浦戸和こ句集『起き臥し』

浦戸さんは「月の匣」(水内慶太主宰)の創刊同人。その第一句集(朔出版。2021年9月1日発行)。 まえがきには水内主宰が浦戸さんの人となりを丁寧に紹介している。あとがきの冒頭に「存分に仕事をやり終えてからの遅い入門」とあり、小生と全く同じだと、気を引かれた。小生も猛烈な企業...

広渡敬雄著『俳句で巡る日本の樹木50選』

広渡さんが「俳壇」に連載しておられた「俳句と樹木」に係わる記事が書籍化されたもの。樹木やそれを含む風景がカラーでふんだんに挿入されており、写真集のように美しい。簡潔な説明と例句が添えられている。2021年8月30日、本阿弥書店発行。...

堀田季何句集『人類の午後』

堀田さんが句集『人類の午後』を上梓された(邑書林、2021年8月6日発行)。氏は「吟遊」「澤」各同人を経て、現在「楽園」主宰。芝不器男俳句新人賞齋藤愼爾奨励賞、澤新人賞を受け、現代俳句協会幹事。歌人でもあられる。 作品は正字表記されている。小生は正字に疎いので、引用には、一...

藤野 武 句集『光(かげ)ひとり』

藤野さんは「海程」終刊後は「海原」(安西篤代表)の同人、そして「遊牧」(塩野谷仁代表)にも所属しておられる。1992年に角川俳句賞を受けるなど、実力俳人である。この句集は、第三句集(令和三年九月十日、飯塚書店発行)で、2015年以降の323句から成る。...

大高霧海句集『鶴の折紙』

大高霧海句集『鶴の折紙』 大高さんは「風の道」の主宰。この句集は第七句集(令和2021年8月20日、本阿弥書店発行)である。題名は〈132 大統領の鶴の折紙淑気満つ〉に因んでいる。この句については、あとがきに詳しく書かれている。オバマさんが広島を訪問し「十万人を超す日本人の...

大木雪香句集『光の靴』

大木さんは「海光」(林誠司代表)の編集長。日本詩歌句随筆評論協会賞を貰っておられる。その第一句集(2021年8月28日、俳句アトラス発行)である。序文は縁あって渡辺誠一郎(「小熊座」前編集長)が、大木さんの言葉に対する感覚の宜しさをこと上げて書いておられる。句集の題名は〈0...

杉原青二句集『ヒヤシンス』

杉原さんは兵庫県庁勤めの傍ら句会「亞流里(あるさと)」で俳句を始められたのが平成二十二年。句集『ヒヤシンス』は第一句集で、句集名は、初期の作〈理科室の光歪めるヒヤシンス〉からとられた(令和三年九月九日、俳句アトラス発行)。なかなかに写生的な句である。ところが、句集中の多くの...

水上孤城句集『白韻抄』

水上(みずかみ)さんは加藤楸邨、飯田龍太に師事、矢島渚男に兄事。「雲母」「寒雷」「炎環」を経て「梟」同人、「長野雲母」代表であられ、2002年に俳壇賞を受賞されておられる。その第三句集で2010年よりの十年間の作品を収容している。第一句集は『交響』であったが、これに福田甲子...

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