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上智句会合同句集『楉』






 この度、上智句会合同句集『楉(すはえ)』19号が発行された(2021年7月1日、発行人は大輪靖宏先生)。お礼の気持ちを籠めて、小生が好きだったお句を、お一人一句に限って選ばせて戴きました。


01 紅梅の今日は美人によく会ふ日     大輪靖宏

03 水母浮く津波さらひし霊抱きて     加藤房子

06 千人針知らず無邪気に針供養      大島等閑

07 遠蛙ビーズのやうな盆地の灯      藤井綏子

10 恋文に異国の切手ふゆすみれ    吉迫まありい

11 日捲りをためてめくりし夏の果     柳堀悦子

14 荒れ墓のみな海へ向く草もみぢ     伊藤 眠

15 調律師来たれば春の色に音      根来久美子

18 紅葉散る祇園舞妓の袖の振り      平澤東山

20 小鳥来る気ままに人に会いたいな   蝋山葉流美

21 形代の濡れていのちを得るやうに    仲 栄司

24 息できぬほどの抱擁銀杏散る      向瀬美音

26 ひんやりと友への賀状戻り来る    山本ふぢな

28 病室の古暦とも後一日         井上泰至

30 冬ぬくし女医の鬼滅のストラップ    纓片真王

31 一列に子ら帰りゆく桜かな      長谷川槙子

33 桜咲く思ひだすこと多すぎて      八嶋郷子

36 法務局横の朝市つばくらめ       峯尾文世

37 レコードの針やはらかな霜の夜     栗原和子

39 半月の剣のごとく滝の上        高原沙織

42 いつもより肴の多し新酒飲む      川口華織

43 紫陽花のあさぎの映ゆる九十九折   岸本こずえ

45 冬日向釣果訊ねぬのが決まり      成瀬靖子

48 手を繋ぐ影にはマスクなく月夜    藻井友紀子

49 冬めくや朝に剥ぎとる絆創膏      西苑実生

51 上向きの蛇口のしづく春の園     大垣内暖人

54 大寒や油差したき膝頭        今尾江美子

55 挨拶に困らぬ暑さ道白し        鵜飼祐江

58 大晦日小さく水のたまる場所      諸星千綾


 勝手な選をご寛恕下さい。有難う御座いました。

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