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雑誌の県鏡

栗林のブログ

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怜玢

戞恒東人句集『旗薄』

「春月」䞻宰の第十䞀句集である。衚題の「旗薄」はたすすきは〈防人の埁きしこの道旗薄〉からずられた。東囜からの防人たちは筑波山麓の薄の生い茂った道を通っお行ったに違いなく、柿本人麻呂の『䞇葉集』に出兞があるようだ。戞恒さんの出身地にかかわる䞀句である。雙峰曞房、幎...

遠藀颚琎句集『春が来お』

 颚光る母校に山路めくずころ  島どこも教䌚のあり鐘柄めり  湯気立おる人圢焌や町小春  猫が奜き俳句倧奜き颚生忌  牡䞹の今にも解けおしたひさう  玫陜花のだらだら坂や海展け  線笠の玅玐艶に颚の盆...

野乃かさね句集『瑞花』

野乃さんは「癟鳥」から倪田土男䞻宰の「草笛」に所属した方。栃朚の北郚にお䜏たいだ。その第二句集である。颚土に根ざしたたしかな䜜品が倚い。ご自分も病を埗ながら、この句集の境涯性はそれほど深くない。そこに救いがある。むしろ、硬質な抒情性に満ちた䜜品が倚く、それが魅力だずいっお良...

前川匘明句集『蜂の歌』

前川さんは「海皋」の創刊同人で、海皋賞など倚くの賞を受けおおられる。西九州珟代俳句協䌚の䌚長でもあられる。その第六句集で、幎月日、拓思舎発行。 垯には次の句が抜かれおいる。 梅林を行くたたしいの冎えるたで はればれず赀子ころがす春の芝...

山本こうし句集『マズルカ』

山本こうしさんの句集『マズルカ』。䞀〇〇頁に満たない文庫本サむズの瀟排な句集である。小生も最近このサむズの句集を出したので、興味を持った。句数が少ないのも厳遞の結果ず思えば、玍埗できる。あくたでも個人的な奜みであるが、䞀頁に二句なのもよい。二〇二二幎六月䞉十日、喜怒哀楜曞房...

山田千里句集『ミルク飲み人圢』

山田さんは須藀培を継いだ俳誌「ぶるうたりん」の代衚であられるから、ややシュヌルな難解句ばかりかず身構えたが、平明で抒情性・青春性豊かな句が倚くあった。 あずがきを読んで、ご母堂を介護しおおられたこず、か぀、衚題ずなった「ミルク飲み人圢」はその埡母堂のこずであるず知り、感動を...

越智友亮句集『ふ぀うの未来』

越智さんは珟圚歳の新鋭で、すでに「新撰」や「倩の川銀河発電所」に入集されおいる䜜家である。序文は池田柄子さんが、越智さんずの初察面から、䞊京し垫事されるたで、およびそれ以降の経過をこたかく、情を蟌めお曞いおいる。読んでいお楜しい。巊右瀟、幎月日発行。...

『皲畑汀子 俳句集成』

皲畑汀子さんは幎月日に亡くなられた。「朝日俳壇」の遞者を勇退されおおられたので、心配しおいたのだが、たさに巚星墜぀の感があった。 この『集成』は、幎月日、朔出版によるもの。頁をゆうに超える『集成』に幎の句業が収められおいる。栞には、宇倚...

小林たけし句集『裂垛れっぱく』

小林さんの俳句は、栃朚県珟代俳句協䌚の和田浩䞀䌚長や「地祷圏」の石倉倏生代衚のもずでの薫陶から始たり、「遊牧」枅氎怜代衚、そのころは塩野谷仁氏が代衚に参加され、この句集に結実した。衚題は次の句に因んでいる。  裂垛の少女の声や寒皜叀...

半柀登喜惠句集『耳寄せお』

短歌をたしなんでおられた半柀さんが俳句を始めたのは幎以䞊も前。「街」今井聖䞻宰に入られた。幎には同人に掚挙されおいる。 序文は今井䞻宰が「緑陰の子等に䞻埓の無かりけり」ず曞けば、それは玔粋な子どもたちに察する通念そのものずなるが、半柀さんは「 緑陰の子...

䌊藀春静句集『巡る』

䌊藀さんは、お名前からしおご婊人かず思ったら男性であった。しかも、珟圹を退いおから俳句に集䞭されたようだ。その点、小生ず䌌おいる。序文は「毬」䞻宰の河内静魚さん、跋は滝本結女さんで、お二人ずもそろっお䌊藀さんの人柄を䞁寧に玹介しおいる。それによるず、䌊藀さんは「実業の䞖界で...

小川楓子句集『こずり』

小川楓子さんは幎から「海皋」に参加し金子兜倪䞻宰に垫事、幎には山西雅子の「舞」創刊時に入䌚。海皋新人賞、舞賞など受賞。『超新撰』にも参加。若手のホヌプである。この句集、衚玙は明るく萜ち着いた茶系の無地に近いもの。それだけに自己䞻匵を抑えた印象がある内容...

鈎朚光圱句集『青氎草』

鈎朚さんの句集『青氎草』は、コヌルサック瀟が幎月日付けで発行した氏の第䞀句集である。「沖」胜村研䞉䞻宰ず「花林花」に所属し、幎には、登四郎ず六林男に関る評論で、俳人協䌚新鋭評論賞を貰っおいる気鋭の俳人である。...

『倧牧広党句集』

倧牧広さんの党句集を読む機䌚を埗た。党句業を俯瞰できる高著である。ふらんす堂、幎月日発行、仲寒蝉、小泉瀬衣子線集。 栞は、次の四人の方々が曞かれおいる。 高野ムツオは、俳句は匱者の文孊だず蚀った䜐藀鬌房を匕き「倧牧広にもこれに通ずるものがある。略広は戊埌の...

結瀟「海鳥」の合同句集―第䞃十号蚘念

たず「海鳥」の川蟺幞䞀代衚の急逝を心からお悔やみ申し䞊げたす。コロナ犍が小康状態ずなったため、新癟合ヶ䞘で俳句の行事が催されたした。そこで川蟺さんにお䌚いできるず楜しみしおいたのですが、倚分その日に亡くなられたのだろうか、お䌚いできなかった。...

梅接倧八句集『梅ひらく』

梅接さんは、山本䞀歩䞻宰の「谺」の創刊同人で、珟圚は同人䌚長。俳句は幎も前に、小林康治「林」䞻宰のずきから始めおいる。文孞の森、什和四幎五月八日発行。 冒頭に山本䞀歩䞻宰の祝句がある。集䞭の〈梅咲いお特に䞻匵は無かりけり〉を受けたものであろう。...

堀本裕暹句集『䞀粟』

この句集を読みながら私は、堀本さんが第䞀句集『熊野曌荌矅』で俳人協䌚新人賞を取られ、颯爜ず俳壇にデビュヌしたころを懐かしく思い出しおいる。東倧のキャンパス内にあるレストランで出版蚘念の䌚があり、出垭したこずもあった。 『䞀(いち)粟(ぞく)』はその埌十幎の第二句集。...

高柳克匘句集『涌しき無』

高柳克匘ず蚀えば、句集『未螏』幎月日、ふらんす堂発行の こずごずく未螏なりけり冬の星 くちびるのありおうたはぬ雛かな などのむメヌゞが私の胞底に沈着しおいる。だから今回の『涌しき無』幎月日、ふらんす堂発行を䞀読しお私は、この句集は求道の士...

束野苑子句集『遠き船』

束野さんの第䞉句集。角川文化振興財団、幎月日発行。圌女は、「街」今井聖䞻宰の同人䌚長で、幎に角川俳句賞を貰っおいる。俳歎幎ほどで、幎から幎にっけおの䜜品を収めおいる。 自遞句は次の句。 春の日や歩きお遠き船を抜く...

島村正俳論集『珟代俳句Ⅰ』

該著は「宇宙」䞻宰の島村正が、俳句評論を軞に、゚ッセむ・俳句をたじえ、自分史を鮮明にする意味をこめお纏めた䞀曞である。什和四幎四月䞀日発行。 小生は、その䞭から「誓子山脈の人々」ず「圢圱盞䌎う垫匟」の二節に興味を芚え、熟読した。「誓子山脈の人々」の節では、「倩狌」を駆け抜け...

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